手術後は切り開かれたまま
私は現在34歳の会社員です。
痔瘻の体験談②のつづきです。
もう3年ほど前のことになりますが、痔瘻(じろう)という肛門付近にトンネルができてしまう細菌性の病気にかかってしまい、肛門の一部を切除するという手術を経験しました。
一泊二日で入院をしまして、計画どおり退院しましたけれども、この手術は一般的に「手術で切除した部分は切り開いたままにして自然と切り口が閉じていくのを待つ」という方法を採用していました。
医者から「車の運転は少なくとも一週間はやめてください」と言われていたのですが、おしりが切り取られてしまった感覚があるので、椅子に座ることさえも怖くてできませんでした。
幸いにも予期していたよりは手術箇所の痛みは少なく、びくびくしながらトイレに行きましたが排便も痛まずにすますことができました。
ただ、退院後まもなくは普通に歩くことはできませんでした。股を広げてよちよち歩きをしていました。
医者からは「事務仕事なら仕事にいってもいいよ」と言われていましたが、そもそも通勤が困難な状態だと感じましたので、一週間のお休みをもらって自宅でベットに横になっていました。
おしりがどうなっているのかかなり気になりましたが、角度的に自分で目視できないことと、見てしまったら恐ろしくなってしまいそうだったので、結局自分で手術箇所を見たことはありません笑
手術する際に「ナプキン」を持参するよう言われていまして、しばらくはナプキンを下着に装着するよう指示されていました。
これ、一体どういうことかというと、出血というのはないのですが、手術箇所が切り開かれたままですので、そこから組織液のような透明の液体がじわじわと出てくるのです。
ふつうにパンツだけだと、パンツはあっという間にビタビタに濡れてしまいかなり気持ちが悪いです。ですので、生理用ナプキンをパンツに貼ってその組織液の受け止め対策をする必要がありました。
通勤して2日後から激痛に
自宅療養の1週間は様子見でさほど痛みを感じるシーンもなく(シャワーも痛くなかったです)、一安心していましたが、通勤を開始して2日ほど経ったころから痛みを感じ始めました。
これは、歩くことで股が動くので、ナプキンとおしりが擦れて痛くなっていたのです。
座っていればいいのですが、少し歩くだけで擦れて痛くて痛くて。通勤して3日目には足を引きづっていました。
つらすぎるので、まずは「ナプキン」をもっとやさしいものにしてはどうかと思い、安いものではなくやや高級なもの(綿でできたナプキン)を購入してみました。
たしかに優しかったのですが、痛みはまだまだありました。
次に、ネットで「ナプキンにワセリンを塗りたくる」という方法をとっている人がいましたのでマネしてみました。ちょうど子供が赤ちゃんの頃に買った「ベビーワセリン」が自宅にあったので、それをナプキンに塗ってからパンツを履くようにしてみました。
ある程度、摩擦が和らぎ、痛みが抑えられましたが、それでも痛みはありました。
妻の一言で発見
毎日毎日「痛いよう」と自宅で嘆いていたところ、妻からこんな一言がありました。
「おしりにコットンを挟んでみたら?」
おしりを開いていれば摩擦は起きずに痛くないのになあ、、、と思っていたところ、おしりにあらかじめコットンを挟んでおくのはどうかと言うわけです。
挟んだらもっと痛いんじゃない??
とは思ったものの、ドラッグストアで化粧水と一緒に使うようなコットン(できるだけ分厚いもの)を購入してきて、コットンをよく見て思いました。
「ひょっとしてコットンにワセリンを塗りたくっておしりに挟めばヌルヌルして摩擦がなくなるのでは」
そう考えてコットンにベビーワセリンをしみ込ませてみるとコットンはぷるぷるのクラゲのようになりました。ナプキンはいつも通り準備して、そのコットンをおしりに挟み込み、パンツを履きました。
するといくら歩いても摩擦を感じず痛みは一切なくなりました!
これはいいなあ!!
それ以降、私はワセリンをしみ込ませたコットンをおしりに挟み込み、ナプキンを使用してパンツを履く、というスタイルで毎日を過ごしました。
この透明な組織液は、手術後3週間くらいはかなりの量出て来ますので、仕事カバンにはワセリンとコットンとナプキンをたくさん入れておいて、2時間おきくらいに職場のトイレで交換していました。
40日後の病院で
手術から40日後くらいに予定通り主治医と面談しました。
主治医は私のおしりを確認して「すごい、かなり良くなっている」と言ってくれました。私が、ワセリンを塗ったコットンをいつもおしりに挟んでいると伝えると、そんなことしなくていいのでは、と言いつつも、想定を上回る回復に「それならその方法を継続してみて」と言いました。
一般に、切り傷などの怪我は、乾燥させるよりも湿度を保っておいたほうが治りが早いそうですね。私は、摩擦が痛すぎて結果的にワセリンを手術箇所にずっと充てていたことになりますが、案外それが治りを早めていたのかもしれません。
手術から3か月で完治
手術から2か月くらい経つと、組織液の量はかなり少なくなってきまして、ナプキン等の交換も少なく済むようになりました。
かたい椅子に座るのはできるだけ避けて、クッションを敷いて座ったりしていました。
手術から3か月経ったころにようやくおしりを気にせず生活ができるようになってきましたので、ナプキン等もつけずに通常通りの生活に戻れました。
痔瘻は、下痢などを起因として雑菌が傷んだ皮膚から侵入することで起きるそうです。私が思い当たるのは、辛い物を食べるのが昔から好きだったのですが、胃腸が耐え切れずいつも下痢になっていました。それでも辛い物を食べることを控えることはしなかったので、きっと肛門の限界がやってきてしまったのだと思います。
医者からは「同じ部位で再発はない」と言われましたが、今はお腹を下すような食事などは控えていて、あと硬い椅子に長時間座り続けることも避けるようにしています。
まとめ
もし、今、痔瘻の手術を受けた人やこれから手術を受ける人がいるのであれば、痔瘻は手術後のセルフケアがかなり重要で、手術を受けることは長い闘病生活の始まりに過ぎないことを認識してもらいたいと思います。
そして、何よりワセリン・コットン・ナプキンの組み合わせが非常に役立つことをぜひ知っておいてほしいです!
私の発信がみなさまのお力になりますように!